7-5.地球外生命体


 

地球外生命体に関する書籍

Mars

Space Travel

 

 

地球環境の特殊性を主張する学者の数も少なくないですが、一般的に考えて我々

が所属する銀河系には 地球人という知的生命体が存在する訳ですから、 一つの

銀河系に 少なくても一つの知的生命体が存在すると仮定しても  問題はないよう

に思われます。 また、 アメリカのハワイにある高性能な天体望遠鏡などの観測結

果から、宇宙空間のサイズと その中にある銀河系の数も ある程度推測できるよう

になっています。 これらのデータを使って、 知的生命体が相互にコンタクトするた

めの条件を簡単に見積もってみましょう。

 

まず、 宇宙の始まりであるビックバンから現在まで 137億年程度経過していると

言われています。したがって、宇宙空間が球形の形をしていると仮定すれば、その

半径はアインシュタイン相対性理論から、 137億光年以下ということになりま

す。実際、地球から最も離れた銀河系までの距離は、133億光年です(2012年1

1月時点)。一方、銀河系の総数は1250億個となっています(1999年でのアメリ

カのハッブル宇宙望遠鏡 を用いた観測結果からの推定値)。 ただし、これらの数

 値は観測技術の進歩に伴って増える傾向にあります。

 

宇宙空間のサイズ(半径換算):133億光年

銀河系の総数:1250億個

 

上記の半径を使って宇宙空間の体積を計算して、  その値を銀河系の総数で 割れ

ば一つの銀河系が占める体積を計算できます。  そして、 銀河系間の平均距離

推定できます。勿論、銀河系の宇宙空間における一様分布を仮定しています。

 

銀河系間の平均距離:4.59X10光年

 

銀河系が占める体積を球として、その半径を計算しその2倍を銀河系間の平均距

離としています。上の計算結果から判るように、銀河系間の平均距離は五百万光

年弱あり、知的生命体がそれぞれの銀河系に存在したとしても、お互いにコンタク

トすることはほとんど不可能のように思われます。よって、他の銀河系に目を向け

るよりも、我々が住む銀河系に他の知的生命体が存在することを信じて、さらに検

討してみましょう。

 

さて、人類が電波を人工的に発生させてから100年ちょっと経ちました。この加工

された電波は光速で伝わりほぼ100光年先まで行っている計算になります。電波

自体は放射状に拡がるため、 検知可能な電波という点ではこの値の何十分の一

かもしれません。 いずれにしても、100光年以内の相当近い距離に知的生命体が

存在しなければ、地球人の存在に気づくことはありません。この距離の範囲内にあ

恒星の数を調べてみます。ちなみに、我々が住む銀河系は天の川銀河系(Mi-

lky Way Galaxy)で、デスク形状をしています。

 

天の川銀河系のサイズ:10万光年(直径)、1000光年(厚さ)

その中に含まれる恒星の総数:2000億個

 

以上のデータに基づいて、恒星間の平均距離を計算すると、

 

恒星間の平均距離:4.19光年

 

となります。  半径が100光年の球内にある恒星の数も計算できて、1.07X10

です。 実質的に通信可能な距離である半径が10光年の範囲内に絞ると、10

7個程度になります。 現在、 世界中で我々の太陽系の近くにある別な太陽系に存

在する惑星の探索が始まっています。 その中には、 生命が存在するかもしれない

ものもあるようです。 まずは、そのような惑星から人工的な電波が出てないかをチ

ェックすることです。以下に、我々の太陽系に近い恒星をいくつかリストアップしまし

た。

 

地球が所属する太陽系に近い恒星

 

(1)Proxima Centauri4.2光年、1917年に発見)

(2)Alpha Centauri4.4光年、1839年に発見)

(3)Barnard' Star6.0光年、1916年に発見)

 

 

地球外生命体に関して大規模な研究活動を行っている アメリカの研究機関を紹介

します。皆さんの多くにとってはどこかで一度は聞いたことがある名前です。

 

SETI (Search for ExtraTerrestrial Intelligence) Institute

 

地球外生命体に関する最近の記事を示します。

 

(1)Why The Hunt for Extraterrestrial Life Is Important

(2)Odds of Alien Life 'Very High', House Panel Hears

(3)How to Search for Advanced Alien Civilizations

(4)Are We Ready for Contact with Extraterrestrial Intelligence

(5)Alien Life Discovery Could Happen within 20 Years

(6)Aliens May Be out There, But Too Distant for Contact

(7)Were We Contacted by Aliens in 1977 ?

 

 

宇宙の大きさ、銀河系の数そして恒星の数などに関する記事です。

 

(1)How Many Stars Are in The Milky Way ?

(2)How Many Stars Are in The Universe ?

 

 

 


 

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