ドーナツ形状の体積と表面積


 

ドーナツ形状の体積を計算してみましょう。ドーナツ形状は図1に示す点Aを中心と

する円をX軸に関して回転させることで形成できます。

 

<AO=BO=、AE=BF=>R

DONUT-KEIJOU-TAISEKI-1.GIF - 4,897BYTES

(図1、Functionviewで作成)

 

つまり、 弧HEをX軸に関して回転させてできる回転体の体積から、 弧ECをX軸に

関して回転させてできる回転体の体積を引いて2倍したものが   ドーナツ形状の体

積になります。点Aを中心とする円の式がX+(Y−R=Rとなるので、

 

V=2π{ R+(R−X1/2 dX

−2π{ R−(R−X1/2 dX

=8πR(R−X1/2 dX

=(8πR)・(πR/4)

=2π体積

 

となります。積分の式はX=RSINθと変数変換して計算しています。したがって

、変換後の積分の範囲は から までではなく、から π/2 までとなります。

 

次に、ドーナツ形状の表面積を計算します。 トーラス座標を使って計算します。図2

はドーナツ形状をX-Y平面でカットした断面図です。  表面上にある微小幅を持つ

ングCDFEを考えます。

 

<∠GAH=φ、CE=Δφ、HO=−RCOSφ

DONUT-KEIJOU-HYOUMENSEKI-1.GIF - 5,416BYTES

(図2、Functionviewで作成)

 

このリングの面積は2π(R−RCOSφ)・RΔφで与えられます。ゆえに、ド

ーナツ形状の表面積は、

 

S=2πR(R−RCOSφ) dφ

=(2πR)・(2πR

=4π表面積

 

となります。積分の範囲は から 2πまでです。 体積の式をRに関して微分する

と、表面積の式になることに注意してください。

 

 


 

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