円運動の問題(その1)
平面上で円運動する物体が、 自由落下する物体と質量がないひもで繋がってい
るとします(図1参照)。このときの力に関する条件(円運動する物体の半径が変わ
らず自由落下する物体の高さも変わらない条件)を考えましょう。糸と平面、物体と
平面の間の摩擦は考えないものとします。
質量M1の物体に働く重力が糸を通して中心力として質量M2の物体に働くため、
力に関する式は以下のようになります。Gは重力加速度です。
M1G=M2V2/R
よって、円運動の半径は以下の式で与えられます。
R=M2V2/ M1G
したがって、半径Rを維持するための速度Vの条件は以下のようになります。
V=( M1G R / M2 )1/ 2
質量M1またはM2が急に増加または減少したときに、 それぞれの物体がその後
どのような動きをするかを考えてみてください。 また、質量M2の物体と平面の間に
摩擦がある場合は、どのような動きをすることになるでしょうか。