円運動の問題(その2)
レール上を転がる物体がレールに及ぼす力を考えてみましょう。 レールの形状は
、以下のように直線的な傾斜部と円の一部からできています(図4参照)。
レールと物体の間の摩擦はないものとします。 まず、 直線的な傾斜部で受けるレ
ールへの力F1は物体に働く垂直抗力の反作用であるので、
F1=MG COSθ1
また、円の一部の最下点では垂直抗力として重力の成分の反作用に加えて中心
力もあるので、レールが物体から受ける力F2は
F2=MG+MVb2/ R
となります。 Gは重力加速度です。 上記の式におけるVbは力学的エネルギーの
保存則から計算できます。つまり、
MVb2/ 2=MG(H+R−R COSθ2)
よって、
F2=MG(2H/R+3−2COSθ2)
そして、物体がレールから飛び出す時の速さVは、
MV2/ 2=MGH
から、
V=(2GH)1/2
となります。 このとき飛び出す方向は円の接線方向となります。 そのあと、物体が
どのような軌道を辿って運動するかを考えてみてください。