フルーツの完全な自給について


 

様々な果樹を一つの土地に混植することで、一年を通して果実を楽しむことが可能

となります。 都会に住んでいる方は、田舎の親戚に土地の提供を求めてみてくださ

い( 過疎化と農業人口の高齢化で、 今後10年以内にかなりの農地が耕作放棄地

になる )。 200坪300坪のスペースを確保することは、そんなに難しいことでは

ないかもしれません。 また、農薬の使用を大幅に抑えれば、ほぼ無農薬に近い果

物を自前で手に入れて食べることができるようになります。 混植のもう一つのメリッ

トとして、特定の害虫の大発生を防ぐ効果があります。 特に、農産物を市場で売る

訳ではないので、 毎日毎週果樹栽培に手間をかける必要もありません( 勿論、 手

間をかければかけるほど良いものができる)。

 

では、果樹の組み合わせを考えてみましょう。さくらんぼ(6月収穫)・プラム(7月収

穫)・桃 (8月収穫)・葡萄(9月収穫)・林檎(10月収穫)・キウイ(11月収穫)・柑橘

類 (12月から翌年の5月)などが一例です。 柑橘類として三種類を選ぶとすると、

10本程の木が必要になります。 ただし、 柑橘類に関しては防寒のための温室が

必要になるかもしれません( 鉢植えにすれば、小規模な温室でOK)。 果樹の種類

によっては、当たり年とそうでない年があります。 したがって、 ベリー類の数種と組

み合わせ数をさらに増やせば、収穫量も安定化するでしょう。

 

果樹を地植えして4、5年も経つと、木のサイズもかなり大きなものになります。その

段階になると、実の収穫数も飛躍的に伸びてきます。 生食だけでなく、 ジャム

ライフルーツとしても利用できるようになります。 八百屋でフルーツを買う必要もな

くなります。 将来、農業で生計を立てたいと思っている方にとっても、 いい経験にな

るでしょう。

 

コストを大幅に抑えたいと思っている方は、 八百屋で買った果物の種から育てるこ

とを考えてみてください。味もある程度確認できているので、安心して栽培できます

。プランターもヨーグルトなどのプラスチック容器に水はけ用の穴を開けて使えばよ

いでしょう。  果樹栽培用の土は、ホームセンターで極めて低価格で購入できます。

幼木のサイズが30〜40センチメートルになってから(1年ぐらいかかる)、 農地に

地植えすることになります( 耐雑草性という点では、幼木のサイズが大きい方が良

い)。

 

前ページでも指摘したように、病害虫から果実を守るためには袋かけが重要です。

また、山里だと、ヒヨドリそしてハクビシンなどの鳥害・獣害も懸念されま

す。その点でも、袋かけはMUST事項と考えてください。ネットを張ったり、刺激臭

の強い消毒剤などを穴開きのペットボトルに詰め 木の幹や棚の支柱などに結わえ

て、上記の動物を寄せ付けないようにする方法もあります。

 

柑橘類や葡萄以外にも、受粉木無しで実を付ける果樹は少なくありません。以下に

、その例を示して置きます。

 

<さくらんぼ>

暖地(実は小粒。収穫は5月中旬から)

 

<プルーン>

シュガ―プルーン

 

<桃>

白鳳(収穫は8月から。木が小さい時は、実も小さくなる傾向がある)

 

<いちじく>

<びわ>

<あんず>

<洋ナシ>

<ネクタリン>

<ラズベリー>

イエローラズベリー(収穫は6月中旬から)

 

<ジューンベリー>

 

 

 


 

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