海外留学へのサポート


 

海外留学のポイント

 

目的を明確にすることが重要です。海外留学にかかる費用は安くありません。ご両

親や会社からの援助または自己資金を十分に確保している方を除けば、 できるだ

節約し留学後のために備えるようにしましょう。

 

それと、 留学先の生活環境を十分にチェックしておきましょう。 米国の主要都市の

治安が改善されてきていると聞きますが、それでも、日本のように夜間出歩くことは

かなり危険と言えます。特に、女性の方は注意が必要です。

 

大学や大学院に留学される場合は、語学力(英語等)を磨いておくことが学業での

成功の秘訣です。日本人にとって Reading は問題ないかもしれませんが、 Writing

Listening の能力がネックになります。TOEFLで言えば、600点前後の得点能

力は要ります。専攻にもよりますが、予習の為に一日で本を50〜60ページほど読

み、毎週10ページ前後のレポートを提出するのは普通と言えます。 また、 授業で

教授やクラスメートと議論を交わす為には、Speaking の能力も不可欠です。 沈黙

は金ということわざがありますが、 自己主張が強い海外では通用しません。 自分

を可能な限りアピールすることが大切です。

 

高校から大学、 大学から大学院へステップアップすることを考えている方は、 GPA

( Grade Point Average ) を高く保つようにしましょう。 高い GPA が良い大学に移れ

る条件になります。 例えば、 カリフォルニア大学ハーバード大などの有名大学

に入る為には に近いGPAが求められます。これは、オールAに近い成績を意味

します。

 

各国の財政事情を考慮すると、 海外からの留学生が奨学金を得ることはかなり難

しいと思われます。 ただし、大学院の場合は、TA(Teaching Assistant) や RA(Re

search Assistant) として授業料の免除を受け、生活費を工面することはできます。

 

最後に、海外で使える医療保険には必ず入っておくことをお勧めします。スポーツ

で怪我をする場合や病気になる場合など、 突発的に起こるかもしれない様々な事

態に備えておくべきです。海外での医療費は必ずしも安くありません。

 

 

コンサルタント料について

 

留学先にかかわらず、一律、50000円とさせていただきます。 留学先の調査・検

討そして必要書類の確認などについて、全般的なアドバイスを行います。将来的に

は留学手続きの代行サービスも行いたいと思っています(開始時期を検討中)。そ

の場合は、追加料金をご請求することになります。

 

 

留学までの一般的な流れ

 

1.語学学校のケース

 

第一ステップは、入学願書 ( Application Form ) の入手です。 語学学校にもいろい

ろあり、大学に付属したExtension 系のものと独立系のものとがあります。留学の目

的や費用を考慮して自分に合ったものを選択してください。ハウジング(滞在先)に

ついての情報も、 願書等に含まれて送られてくるのが一般的です。  語学学校の場

合は、卒業した高校や大学の成績の添付は要求されません。必要事項を書き込ん

で書類を郵送してください。 この時、 初期費用として小切手の同封やクレジットカー

ドの番号の記入を求められるかもしれません。

 

第二ステップは、渡航の準備です。  一か月程度の短期留学の場合はビザなしでも

OKかもしれませんが、三か月以上の長期留学の場合は学生ビザの取得が必要に

なります。 アメリカ大使館などで必要書類を入手しビザの申請をしてください。当然

パスポートを持っていない方はパスポートをとっておきましょう。

 

アメリカ大使館のホームページ

茨城県パスポートセンターのホームページ

 

第三ステップは、留学する国の空港での入国手続き、そして語学学校での入校手

続きです。過去に犯罪歴がなければ、スムーズに行くと思います。クラス分けのテ

ストもあります。 この結果によって、 どのレベルのクラスに入るかが決まります。 す

べての手続きが終わったらハウジングの確認をしましょう。  そして、 数日後には授

業がスタートします。

 

2.大学・大学院のケース

 

基本的な流れは語学学校の場合と同じになります。 大きな違いがあるのが、 願書

に添付される資料の内容です。  高校や大学の成績や担任の先生そして指導教官

からの推薦状も要求されます。 加えて、 学業を支えるための預金などの銀行証明

の提出を求められる場合もあります。 アメリカの大学に留学するケースでは、 語学

の能力を示すTOEFLのスコアや、SAT(大学の場合)そして GRE (大学院の場合)

などの共通テストのスコアも出さなければなりません。  これらの内容を総合的に判

断して、大学側は入学 (Admission) の許可を出すわけです。

 

TOEFLのホームページ

SATのホームページ

GREのホームページ

 

さて、入学の許可が出たとすると、新学期の準備に入ります。  アメリカなどでは、

月入学が一般的です。 実際には、8月の末ごろから授業がスタートします。 これに

合わせて渡航することになります。海外からの留学生の場合は、夏季休暇を利用し

て大学付属の機関( Extension など )で、 語学の研修を受けることを義務付けられ

ることもあります。その場合は、7月ぐらいから渡航しなければなりません。

 

大学院への留学を目指されている方は、日本の大学での成績を確認してください。

GPAで言って、最低 以上は必要になります。 これは、大学院で3以上の成績を常

にキープしなければならない点から来ています。 また、Cの数が制限されることも、

しばしばあります。 博士課程(PhD課程)の場合は、 さらにレベルが高く3.3以上

という感じになります。

 

ハーバード大英語学校のホームページ

カリフォルニア大学のエクステンションのページ

 

 

アメリカの大学事情

 

1.ハワイ大学

 

気候・環境とも抜群です。ハワイに住む日系人の人口は全人口の25%ぐらいあり

、日本人に対してとてもフレンドリーです。アメリカは自由と平等の国というイメージ

がありますが、ハウジングなどで差別 を受けるケースがないわけではありません。

そういう点では、 アメリカ本土にある有名大学へのステップとして、ハワイ大学を使

うことは可能です。 天文学海洋生物学などは、全米の大学の中でもトップクラス

になっています。  日本人が多すぎるという批判もありますが、 目的意識を持って勉

学に励めば、何の問題もありません。 アメリカの中では、 物価が比較的高いという

のが唯一の欠点かもしれません。 ただ、 冬でも半袖・半ズボンで過ごせるという

帯的な気候が、冬場のコストを大幅に下げてくれます。

 

現 University of Hawaii System のホームページ

 

2.カリフォルニア大学

 

カリフォルニア州が運営する、 アメリカを代表する大学です。 キャンパスはいくつか

の都市に分かれて存在します。皆さんが、ご存じのUCLAはロサンゼルス市にある

分校です。但し、アメリカ国内ではバークレー校や医学専門のサンフランシスコ校

の方が知名度は高いと言えます。 青色発光ダイオードでミレニアム技術賞を受賞

された、中村修二氏サンタバーバラ校の工学部教授をやっています。それから

ノーベル賞受賞者を数十人規模で輩出している点でも、 この大学は世界的な大学

と言えるでしょう。

 

では、 環境面はどうでしょうか。 気候はハワイほどではありませんが、 極めて温暖

です。冬場を除いて一年を通じて雨は少なく、学生の多くは傘さえ持っていません。

治安ですが、大きな都市にある分校は注意が必要です。キャンパス内や学生寮・学

生アパートが並んでいる繁華街は比較的安全と言えます。 ただし、夜間、人通りが

途絶えた後は要警戒です。夜間の移動は基本的にで行ってください。

 

今、カリフォルニア州政府は未曽有の財政危機状態に陥っています。 したがって、

海外からの留学生が奨学金を受けるのは極めて困難と思われます。  授業料の値

上げも考えられます。留学のための資金は十分に確保しておきましょう。

 

カリフォルニア大学に入りたいが、  自分の成績に自信がなくどうすべきか迷ってい

る方もいると思いますが、カリフォルニア州立大からステップアップする方法もあり

ます。 カリフォルニア州立大は、 カリフォルニア大と同様にカリフォルニア州政府に

よって運営されている、より地域密着型のカレッジタイプの大学です。 学生間の競

争はあまり激しくなく、努力次第で高いGPAをキープすることができます。 同じGPA

なら、日本の大学を出た日本人学生よりも、アメリカの大学( 多分、同じ州にある大

学)を出た日本人学生を採用するはずです。 勿論、出身大学のランキングによって

状況が変わってくる場合もあります。

 

University of Californiaのホームページ

California State Universityのホームページ

 

3.スタンフォード大学

 

東のハーバード大学、西のスタンフォード大学と言われるくらい、 超有名な私立大

学です。卒業生の中には、前首相の鳩山氏や現在、アメリカ国務長官になっている

クリントン氏のお嬢さんであるチェルシーさんなどがいます。日本で言えば、慶応義

塾大学をイメージすればいいでしょう。  つまり、  有名人やビジネスで成功した裕福

な家庭の子弟が多いということです。アカデミックなレベルについては、カリフォル二

ア大学のバークレー校と並んで、カリフォルニア州のみならず全米でも指折りです。

ノーベル賞受賞者も多数出ています。 毎年、過去の卒業生から相当額の寄付があ

り、研究費は潤沢です。

 

大学自体は、サンフランシスコ市よりも若干南の小さな町にあります。 このため、治

安は比較的良い方だと思います。また、シリコンバレーで有名なサンノゼ市もこの

近くにあります。ここを卒業した学生がベンチャー・ビジネスを立ち上げた例も数多

くあります。

 

Stanford Universityのホームページ

Harvard Universityのホームページ

Princeton Universityのホームページ

Yale Universityのホームページ

Columbia Universityのホームページ

Cornell Universityのホームページ

 

上記において、ハーバード大学以下に挙げた大学はアイビーリーグに属する大学

の一部です。実力社会と言われるアメリカでも、これらの大学の卒業生の各分野で

の活躍や影響力は素晴らしいものがあります。 また、 学閥ではないにしても、卒業

生間の連帯感も強いものがあります。  チャレンジ精神がある方はトライしてみてく

ださい。ただし、入学基準は極めて高く、かかる学費も高額になっています。

 

4.C.I.T.(通称、カルテク)

 

ロサンゼルスの市街から外れて、 小高い丘陵地(パサデナ市) にある理系専門の

私立大学です。東部にあるM.I.Tと並んで極めて有名です。 近くには、NASA

も関係が深いジェット推進研究所があります。  見た感じは、 日本の小さな短期大

学のキャンパスという印象を受けるでしょう。 しかし、 ファカルティーのメンバー、学

学生とも切れる人材で溢れています。そういう知的刺激を好み、研究に打ち込みた

い方にはベストな大学です。静かな研究環境もお勧めです。

 

California Institute of Technologyのホームページ

Massachusetts Institute of Technologyのホームページ

 

 

その他の大学の情報

アメリカ大学ランキング

 

 

アメリカでの学生生活

 

1.食事

 

大学の寮に入っていれば、朝・昼・晩と三食付きます。基本的に バイキング形式

ので量は確保できます。 朝はトーストやパンケーキに卵やソーセージ、 昼と晩は肉

やスープという感じになります。 サラダやフルーツ、 ジュースやコーヒーなどの副食

そしてドリンク類は毎食出ます。 魚はあまり出ませんので、 地域にある日本食レス

トランで食べることになります。 アイスクリームなどのスイーツは、量も多くかなり甘

くできているので食べ過ぎないようにしてください。 カリフォルニア州ではメキシコ系

やアジア系の住民が多く、メニューとしてメキシコ料理中華料理が出る場合もあ

ります。

 

アパートを借りている場合は、自炊するかキャンパス内にある学食や売店で食事を

済ませることになります。 日本に比べて食料品の価格は格段に安いので、食費は

それ程かかりません。 大きなスーパーマーケットは郊外にあるので、買い物には車

が必要になります。 アメリカの場合、 24時間営業の店が多いのが便利な点です。

アメリカにもコンビニエンス・ストアがありますが、  日本にいる時ほど便利さを感じ

ないと思います。

 

2.住居

 

大学の寮ではルームをシェアすることになります。 多分、ルームメートは前もって選

べないと思いますが、選べる場合は注意深く選びましょう。音楽のノイズや生活スタ

イルの違いなどでトラブルになるケースが多々あります(世界中から、 いろいろな人

種、 また、いろいろな宗教そして社会的背景を持った人たちが、アメリカには集まっ

てきています。  人種の坩堝という言葉がありますが、 これはアメリカの為にある言

葉だと言っても過言ではありません)。  これらのトラブルが学業の成績にも大きく影

響してきます。

 

その点アパートの場合はコストがかかりますが、より多くの自由度があります。お金

に余裕がある方はアパートを借りることを考えてください。 数カ月かけて気に入った

ルームメートをさがし、 アパートの部屋をシェアすることも可能です。 それによって、

コストも大幅に下がります。  学期毎の契約になる寮と違って更新手続きの煩わしさ

もあまりありません。 ただし、 キャンパスから離れた場所にアパートを借りる場合は

車が要ります。そして、アパート近辺の治安状況も必ず確認するようにしてください

 

寮やアパートに限らず、 キャンパス周辺の学生街は週末パーティー等でどんちゃん

騒ぎになります。 そういう賑やかな雰囲気を好む方は別ですが、 そうでない方は

書館等をうまく利用してください。 研究室にデスクを持っている方はそちらで勉強す

るべきです。

 

3.交通手段

 

日本とは異なり、電車や地下鉄はあまり普及していません。 バスは比較的たくさん

走っていますが、夜間の利用は安全上控えた方がいいと思います。 したがって、キ

ャンパスからかなり離れたアパートから通学する場合は、 が必要になります。 キ

ゃンパスに隣接する寮やアパートに住んでいる場合は、自転車が便利です。 夜間

などは、大学が運営するシャトルバスを利用することもできます。

 

車を使うことを考えている方は、必ず、自動車の国際免許をもっていきましょう。 現

地で免許を取得するまでの繋ぎになります。また、その州の免許証はIDとしても使

えます。

 

4.授業

 

メールの送受信や受講しているクラスのレポート作成のために、 ノートパソコン

使用は不可欠です。Listening に自信がない方は、ボイス・レコーダーの利用を考

えてみてください。

 

アメリカ人学生の数学レベルは、日本人学生に比較してあまり高くないので、 文系

で落としたGPAを数学系の科目で取り返すという感じになります。  留学生の場合、

自分ひとりですべてをやろうとすると大きなプレッシャーになります。勉強で協力でき

友人を早めに作っておきましょう。大学内に日本人のサークルがあれば、そうい

う所でいろんな情報を得られるはずです。例えば、どの科目がAを取り易いとか、ど

の科目が宿題が少ないとかです(過去問の入手も重要)。

 

学業で成功する為の秘訣

コンピュータとネットの環境

ダブル・メジャーについて

 

5.健康

 

既に指摘したように、海外での医療費は割高になります。海外でも使える医療保険

には必ず加入するようにしてください。 言葉の問題もあり、 大学内に医学部がある

場合はそれを利用することをお勧めします。そうすることで、学業に影響を与えずに

治療を受けることができます。虫歯なども日本国内で完全に治療して置くべきです。

 

また、日本にはない食材を食べるときは注意を払ってください。例えば、マンゴーの

木が自生している場合がありますが、その実を食べ過ぎると体質によっては皮膚に

赤い発疹が出てかゆみが伴うこともあります。皮膚病なども要注意です。気候がい

い西海岸では、多くのアメリカ人学生がやっているように素足で室内を歩く機会も多

くなると思いますが、できるだけ履物を履いて歩いてください。 特に、肉体接触が伴

う団体スポーツを余暇などで行うときは、  多少暑くても皮膚の露出を伴わない服装

で行うべきでしょう。それによって、治りにくい皮膚病の感染をある程度抑えられます

。帰国する時には、古い靴などは処分し新しいもので帰るなどの配慮は必要です。

 

6.その他

 

大学から要求がなければ、敢えて銀行口座を開く必要はありません。 ただし、家族

用のクレジットカードは持って行ってください。できれば、紛失やリードエラーに備え

て、二枚持っていくことをお勧めします。 セキュリティー効果が高い顔写真付きで、

Cチップ付きのものがいいと思います。 さらにキャッシュ機能があれば、普段の小

銭にも困らないでしょう。

 

海外で使える携帯電話も必需品です。日本との連絡や緊急時の対応にも便利です

。この場合も、二台あれば万全でしょう。

 

アメリカの大学で学位を取得した後も、アメリカに残り仕事を見つけて働きたい方は

グリーンガードを手に入れることを考えましょう。 このガードを持っているかどうか

で大きな違いが出てきます。

 

 


 

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