答え(棒の数が5本の場合)
基本的には、棒の数が3本の場合とやり方は同じです。 棒ABについては、以下の
関係が得られます。力のつり合いに関して、
X成分: FXA=FXB
Y成分: FYA=MG+FYB
力のモーメントのつり合い(端Aについて)に関して、
MGL2SINθ1/ 2+FYBL2SINθ1=FXBL2COSθ1
棒BCについても、次の関係式が得られます。力のつり合いに関して、
X成分: FXB=FXC
Y成分: FYB=MG+FYC
力のモーメントのつり合い(端Bについて)に関して、
MGL2SINθ2/ 2+FYCL2SINθ2=FXCL2COSθ2
ここで、棒CDに働く力の関係から、2FYC=MGが得られます。 これを使って順番
に各成分を計算して行きます。
FXA=FXB=FXC=2MG TANθ1=MG TANθ2・・・・・(1)
FYA=5MG/2 FYB=3MG/2 FYC=MG/2
また、θ1とθ2のもう一つの関係式は、
(L1−L2)/2=L2(SINθ1+SINθ2)・・・・・(2)
となるため、(1)と(2)を連立させて解くことで、θ1とθ2の値を決定することができ
ます。 (1)の式を整理すると、2 TANθ1=TANθ2が得られます。 つまり、短い
棒を連結してできた鎖状の物体の形状は、 質量ではなく棒の長さとそれを結び付
けている最左右のジョイント間の幾何学的な距離で決まっていることに注意してく
ださい(棒の質量が増減してもその形状は変化しない!)。
棒の数を奇数(2M+1:Mは1、2、3・・・)として、上の計算を一般化してみましょう
。θに関する式は次のようになります。
M TANθ1=(M−1)TANθ2=(M−2)TANθ3=・・・・・=TANθM
(L1−L2)/2=L2(SINθ1+SINθ2+SINθ3+・・・・・+SINθM)
θの数だけ式があるので、これらを連立して解けば鎖の形状は完全に決まることに
なります。