答え(角、その1)


 

まず、図形の性質を調べてみます。 図1から判るように、三角形OABは二等辺三

角形です。したがって、辺AOと辺ABの長さは等しくなっています。

 

AO=AB  ∠ABO=50°

KAKU-MONDAI-1-2.GIF - 4,219BYTES

Functionviewで作成)

 

辺OBの長さは、辺AO及び辺ABの長さをとすると、 2・COS(50度)となります

 

次に、 三角形OBCを使って角度を求めるための連立方程式を立てます。 その前

に、辺OCの長さを求めておきます。 三角形OACにおける辺OCと辺OAの長さを、

それぞれ、とおきます(図2参照)。

 

OC=X  AC=Y

KAKU-MONDAI-1-3.GIF - 4,434BYTES

Functionviewで作成)

 

すると、 以下のようなXとYに関する連立方程式が得られます。 但し、辺OAの長さ

を1として計算しています。

 

X COS80°+Y COS60°=1   X SIN80°=Y SIN60°

 

これらを、XとYについて解いた結果を以下に示します。ここでは、三角関数の加法

定理を使って解の形を簡単化しています。

 

X=SIN60°/ COS50°   Y=SIN80°/ COS50°

 

これで準備はできたので、 角度を求めるための連立方程式を得ることを考えましょ

ょう(図3参照)。

 

BC=a  ∠CBD=b°

KAKU-MONDAI-1-4.GIF - 4,870BYTES

Functionviewで作成)

 

辺BCをa、角CBDをbとおいて連立方程式を立てます。 辺AOと辺BDは互いに

にとっています。 点Oを座標の原点として、辺OA方向をx軸に、それと垂直な方

向をy軸とします。 そうすると、点Cの座標は考えるルートによって記述が違ってき

ます。点Oから直接、点Cに向かうルートに関しては、

 

X座標: SIN60°COS80°/ COS50°

Y座標: SIN60°SIN80°/ COS50°

 

となります。また、点Oから点Bを経由して点Cに向かうルートに関しては、

 

X座標: 2 COS50°−a COSb

Y座標: 2 SIN50°COS50°+a SINb

 

となります。 それぞれの座標の値は等しくなるので、aとbに関する連立方程式がで

きます。aを消去して、bについて整理すると以下の式が得られます。

 

TANb=SINb / COSb

=(SIN60°SIN80°−SIN100°COS50°)/(2 COS50°−

−SIN60°COS80°)

 

加法定理を使って多少変形しているので、 注意してください。 さらに加法定理を使

って、分子分母SIN50度COS50度そして数字だけで表現すると、

 

TANb={ SIN50°+(3)1/2 COS50°−1}/ (3)1/2 { SIN50°+

(3)1/2 COS50°−1}=1/(3)1/2

 

となります。 以上から、角CBDの大きさが30度であることが判ります。ゆえに、求

める大きさは、それぞれ、30度80度であるという結論が得られます。

 


 

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