極座標での運動方程式
XとYを極座標で表すと、以下のようになります。
X=R COSθ Y=R SINθ
両式を t に関して微分すると、
dX/dt=(dR/dt)COSθ−(dθ/dt)R SINθ
dY/dt=(dR/dt)SINθ+(dθ/dt)R COSθ
さらに、t に関して微分すると、
d2X/dt2=(d2R/dt2)COSθ−2(dR/dt)(dθ/dt)SINθ
−(d2θ/dt2)R SINθ−(dθ/dt)2R COSθ
d2Y/dt2=(d2R/dt2)SINθ+2(dR/dt)(dθ/dt)COSθ
+(d2θ/dt2)R COSθ−(dθ/dt)2R SINθ
以上の結果を使って、惑星1に関する運動方程式を書き換えると、
(d2R/dt2)COSθ−2(dR/dt)(dθ/dt)SINθ−(d2θ/dt2)R SINθ
−(dθ/dt)2R COSθ=−MSG (COSθ)/R2
(d2R/dt2)SINθ+2(dR/dt)(dθ/dt)COSθ+(d2θ/dt2)R COSθ
−(dθ/dt)2R SINθ=−MSG (SINθ)/R2
となります。ここで、両辺をMP1で割っています。
第一番目の式にCOSθを掛け、第二番目の式にSINθを掛けて足すと、
(d2R/dt2)COS2θ+(d2R/dt2)SIN2θ−(dθ/dt)2R COS2θ
−(dθ/dt)2R SIN2θ=−MSG (COS2θ)/R2−MSG (SIN2θ)/R2
これを整理すると、
d2R/dt2+MS G/R2=(dθ/dt)2R
ゆえに、
(d2R/dt2)/R+MS G/R3=(dθ/dt)2
となります。円軌道の場合は、Rが一定であり dθ/dt がωとなるので、この式はケプ
ラーの第三法則そのものになります。 楕円軌道の場合、 どのような条件下でこの法
則が正しくなるかも考えてみてください。
また、第一番目の式にSINθを掛け、第二番目の式にCOSθを掛けて後者から前者
を引いて整理すると、
2(dR/dt)(dθ/dt)+(d2θ/dt2)R=0
よって、
2(dR/dt)/R=−(d2θ/dt2)/(dθ/dt)
が得られます。この統合された微分方程式の物理的な解釈はどうなりますか。