三角形の面積


 

三角形の面積と三辺の長さの関係を導いてみましょう。 まずは、 三辺の中で一番

長い辺に向かっている頂点から、その辺に垂線を引きます(図1参照)。

 

AB=L、BC=L、CA=L>L&L、CA⊥BH

SANKAKUKEI-MENSEKI-1.GIF - 2,947BYTES

(図1、Functionviewで作成)

 

この三角形ABCの面積Sは、

 

S=CA・BH / 2=L・BH / 2

 

です。ここで、二つの直角三角形ABHとCBHを考えます。ピタゴラスの定理を使

用しCHの長さをとおくと、次の関係が得られます。

 

BH=BC−CH=L−X または、

BH=AB−AH=AB−(CA−X)=L−(L−X)

 

上式の右辺同士は等しいので、

 

−X=L−(L−X)

→ L−X=L−(L−2LX+X

→ L−X=L−L+2LX−X

→ L+L−L=2L

 

となり、これをXについて解くと

 

X=(L+L−L)/ 2L

 

が得られます。この結果から、三角形ABCの高さであるBHの二乗は、

 

BH=L−(L+L−L/4L 

 

ゆえに、

 

BH={4L−(L+L−L1/2/2L

 

したがって、三角形ABCの面積Sは、

 

S={4L−(L+L−L1/2 /4

 

となります。上式で、ルートの中を因数分解すると(課題として置きます。高校生の

方はトライしてみてください)、

 

(L+L+L)(L+L−L)(L+L−L)(L+L−L

 

となります。さらに、s=(L+L+L)/2とおくと、最終的に、

 

S={s(s−L)(s−L)(s−L)}1/2

 

というヘロンの公式が得られます。

 

平面だけでなく、曲面も小さな三角形の集まりに分割すれば、上記の式を使って、

面積や表面積を正確に計算できることになります。 都市部に住んでいる方は、 自

宅の敷地面積をこの方法で計算してみてください。  坪あたりの土地単価50

円以上するような場所だと、自宅敷地が200坪を超えれば、間違いなく相続税

大きく掛かってきます。 数学の好き嫌いに拘わらず、この程度の計算はできるよう

にしておいてください。

 

 


 

Topへ