座標値に関する式の導出


 

前ページで述べた座標値に関する式は、θ=ωt とおけば、Z軸に関して回転した

ときの回転変換の座標値の変換式でもあります。 ここでは、θを使って話を進めま

しょう。 また、XYについてだけ議論すれば十分なので、扱う式は次の二式になり

ます(図1参照)。

 

X2S=X1S COSθ+Y1S SINθ

Y2S=−X1S SINθ+Y1S COSθ

 

KAITEN-HENKAN.GIF - 3,807BYTES

 

まず最初に、一番目の式を考えましょう(図2参照)。

 

KAITEN-HENKAN-X-JIKU.GIF - 4,017BYTES

 

上図から、以下の二式が得られます。

 

X2S=(X1S+α)・COSθ

α=Y1S TANθ

 

下式を上式を代入すると、

 

X2S=(X1S+Y1S TANθ)・COSθ=X1S COSθ+Y1S SINθ

 

が得られます。

 

次に、二番目の式について考えます(図3参照)。

 

KAITEN-HENKAN-Y-JIKU.GIF - 3,964BYTES

 

上図から、以下の二式が得られます。

 

Y1S=(Y2S+β)・COSθ

β=X2S TANθ

 

同様に、下式を上式に代入して、

 

Y1S=(Y2S+X2S TANθ)・COSθ=Y2S COSθ+X2S SINθ

 

が得られます。

 

この式をY2Sについて解いて、

 

Y2S=(Y1S−X2S SINθ)/ COSθ

 

ここで、X2Sについて得られた結果を上式に代入すると、

 

Y2S={Y1S−(X1S COSθ+Y1S SINθ)・SINθ}/ COSθ

={−X1S SINθCOSθ+Y1S・(1−SINθ)}/ COSθ

={−X1S SINθCOSθ+Y1S COSθ}/ COSθ

=−X1S SINθ+Y1S COSθ

 

が得られます。これで、当初の目的を達成しました。

 

では、 上記で得た結果をもとに、 Z軸に関して回転したときの座標変換の式を行列

を使って表してみます(座標軸を反時計方向に回転したときの変換なので、図形

反時計方向に回転したい場合は、θマイナスを付けることを忘れないこと)。

 

 

ZAHYOU-HENKAN-SHIKI-Z-JIKU-KAITEN.GIF - 3,057BYTES

 

X軸およびY軸に関して回転した場合の変換式を、行列表示で表してみてください。

 

 

 


 

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